06. 開かない傘(The Room Version)
突然のにわか雨
傘なんて持ってなくて
裏切った天気予報も
別れの言葉も忘れ
コンビニの屋根で雨宿り
地面にはねた雨が
僕の足下に降りかかり
思い出の詰まった鞄も
歩いてきた靴も濡れ
コンビニの中で雨宿り
心の明かりはにわか雨で消えちゃって
火種なんか持ってなくて 点く気がしない
見慣れた景色も潤んで見えた
視界の外れたところで写るのは
君という火種だった
にわか雨が晴れて
青空と冷たい風が
僕にも君にもコンビニにも
二人歩いた道にも吹き
コンビニを飛び出した
意気消沈してしまった僕の心を動かすのは
君と言う過去の未練で 必要だったんだ
濡れたズボンも鞄も靴も
水溜りも気にせずに走るのは
捜し求める君の元へ
おどけた僕の軽はずみ 蛇の威嚇のような
詫びるフリも無く 気付くきっかけも無く
通り雨のように突然な別れ
雨も止んだこの時に 傘を開くべきか?
臆病な僕に出来ることなのか?
忘れられない過ちに 吐き気がしてきたんだ
君の元へ走らなくちゃ 泥を気にせず走らなくちゃ
開かない傘は開くんだから そんな勇気があるんだから ...
開いた傘に降り出す雨は
君という雨だった
再び心に火が灯った