10. あるがままに生きて欲しいあなたへ
あるがままに生きて欲しいあなたへ
あるがままに生きて欲しいあなたへ。
知りたくも無い未来を知らされる世に生まれたあなたへ。
何も変わらないこの世は、僕にとっては今も住みやすいところです。
きっとこの先も何も変わらないんだろうと思います。
いや、そうあって欲しいんです。 そうあるべきなのです。
テレビで映るニュースは事実を伝える。
でも何か履き違えてないか? そう思うのです。
自殺をした被害者家族の家へインタビューに行きます。
事件直後です。感傷に浸る間もなく報道陣はやって来ます。
他より早い報道は見る側にとってはよくても、
伝えられる側にとっては辛いものです。
悪意が無いにしろ、それは間違っていると思うのです。
何も変わらないと言いました。でもそれは間違っています。
世界はめまぐるしく変わっています。1日24時間では足りません。
それぐらいすべきことに拘束されつづけて生きていきます。
何も変わっていないのは、自分が最も活動する周りだけででした。
だからその変化に気付かされた僕は、それだけで臆病になりました。
心の中に閉じこもりたいと思いました。世界の広さも知らずに…
あるがままに生きて欲しいあなたへ。
僕を取り巻く環境は変わっていました。
友達とよく遊んだあの空き地も、今は大きなビルが建ってて
聞いたことも無いような名前の付いた企業の所有地になってます。
草むらの影に消えていってしまったあのボールも、
見つかることも無かったあの日の答えも全て何処かに行ったみたいです。
だから覚えていて欲しい。思い出を仕舞う場所を。
僕は空き地の思い出は、あのビルに消されてしまいました。
思い出すことはもう出来ないでしょう。
思い出は心に仕舞うことにしましょう。
きっと自暴自棄になっても、心の何処かにある限り笑ってられるから。
あるがままに生きて欲しいあなたへ。
争いは全てを流してくれるわけではないのです。
洗い流すどころか大量の何かを残してしまうのです。
私達が生きている限り、一生付きまとってくることでしょう。
今後生まれてくるであろう子供達へ語り継がなくてはいけません。
繰り返してはいけない過ちを繰り返すことに繋がるからです。
あるがままに生きて欲しいあなたへ。
あるがままに生きることは大切です。
あるがままに生きることは難しいです。
あるがままに生きることは素敵なことです。
あるがままに生きることは僕の憧れです。
僕には到底出来ません。知らないことが多すぎる。
新たな知識を取り込むと、その度にカルチャーショックを受けます。
でも悟られたくないから、出来るだけ強がります。
だから僕には出来ることでは無い様に思います。
でもあなたには… あなたには… そうあって欲しい。
世界中に一人でも多くそうあって欲しい。
あなたには出来るから… きっと… きっと出来るから。